ストロベリー・パニック

最終回まで。ギガネタバレ。
女子校という価値閉鎖空間だから許される百合物語。だから百合が公然行われているという前提をまず理解しないとこの後の話が理解できない。


結局渚砂が誰と結ばれるかなんだけど、最終回Bパートで大どんでん返しみたいに見える人もいれば、あれが必然と見える人もいると。その前からそれとなく伏線は大量にあったしなぁ。いちばん渚砂が自分の気持ちに正直になった結果があのエンディングなんだと思います。そこで送り出す玉青は本当に渚砂のことを好きなんだなと感じる。自分の想いが届かなくとも、渚砂が一番望むことをさせてあげるこの愛と勇気。ここで玉青が「渚砂ちゃんはわたしのものよ〜」とか言いだしたら修羅場になって某エロゲ的展開になるので、そこは差異を示すためにも玉青ちゃん健気に徹しました。
天音と光莉が最終回直前にmemories offとか正直直前期にやるには重過ぎるだろとも思ったけど、天音と光莉の絆を確認するにはよかったかもしれない。これで天音が転んで頭ぶつけて記憶が戻ったとかだったら引いたけど、外的内部要因で取り戻したから綺麗に最後までこの2人は走れました。
あとなんだろ、このアニメはこの5人の話だったと思うけど、他の7人+深雪、要、桃実とかもメインキャラ並みに描かれていて見所まであった。要と桃実は最後はいいキャラになってて救われる。千華留様はなんであんな人気あるのかよくわからなかったけど、3人いる生徒会長のなかで唯一5年生なんだよな。それでいてあのすべてを見通した振る舞いと、いい場面でその子をなんの私欲もなく励ますっていうのは確かに魅力的。20話超えてからの渚砂と光莉をそれぞれ励ますシーンは千華留様の独壇場。あとは・・・ル・リムの3人娘はまぁ勝手にどうぞだし、蕾は最後夜々とか千代に乗り換えそうな描写があったけど結局誰なんだよって感じだし、夜々ちゃんは最初から不憫だったし、千代ちゃんはかわいいし。千代ちゃん今1年生かよ。3年後が楽しみだぜっ。


間違いなく名作認定。