デス・パレード

実は全話見たんだ。
1話の実況ではボロクソに言っておいて何最終回まで見てんだとw

正直リアルタイムで見た1話は途中で画面消した。
あとで録画で見直した。1話のテーマが悪いわ。ダーツで「刺さった部位が痛むルール」とか精神的に良くなかった。

でも2話以降はそういう場面もなかったし、意外とギャグ回みたいなのもあったし。

全話通じて黒髪の女(知幸)とマスターであるデキムの変化を、様々な裁定を通じて描かれる作品。決して明るくない世界観の中で知幸やノーナのちょっとしたジョークをクスっと楽しむような作品。

最後2話で明かされる知幸の死因やその課程、思いがやっぱりクライマックスかなぁ。
裁定者デキムの助手として、ずっと死者の裁定のお手伝いをしてきた知幸が見てきた様々な死。それらを経て最終回で見せた知幸の、届かない者への「命を粗末にしてごめんなさい」という言葉と、それを聞いたデキムの咆哮。このシーンが見れただけで見てきた甲斐があった。「感情がない」デキムが最終回でどう叫べるかをやるためにずっと12話やってきたのかな。

正直こう言ったアニメを見続けるには体力がいる年齢になってしまっているんだけど、それでも見続けられたモチベーションの一つにはもちろんノーナ役のるみるみが要因として大きい。こういう陰があって、裏でいろいろ企んでるみるみちゃんもいけるってことが分かっただけでよかった。ノーナには感情がないはずなので、大きく叫ぶとか笑うとかいうシーンはなく、淡々と状況説明とモノローグが多いキャラだったな。難しい役どころだとは思うけど、もうノーナはるみちゃん以外考えられない。

11話のタイトルでもあるメメント・モリ。「死を忘れるな」「自分が必ず死ぬことを忘れるな」といった意味がある。
生きてる時は死について忘れているくせに、死の間際や死んだ後には生きていたときの行動を後悔する。「明日死ぬかもしれないから今を大事に」というリアリティにいまいち欠ける言葉よりは、「いつかは必ず死ぬ、そのときに後悔するな」と言う方が実感が持てるかもしれない。


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