シュヴァリエ

ANIMAXで昨日最終回。
もともとはWOWOWで何周年か記念の作品でWOWOWスクランブルでやってた作品。
フランスの18世紀前半〜中盤のルイ15世の時代を舞台にした歴史モノ。フランス革命の数十年前の時代ですね。
だからロベスピエールやらオーギュスト(ルイ16世)やらエカチェリーナやらが出てくる。主人公のデオン・ド・ボーモンも実在した外交官らしい。


とても地味な雰囲気で語られる作品だけど、考証はもちろん、ストーリーの構成も上手くて見てると引き込まれていく作品。舞台もフランスのみならず、ロシア、イギリスと各国を渡っているので、回を追うと舞台が意外に広範囲になる。


主人公の姉であるリアを殺したのは誰か、街で起こる殺人事件の謎、革命教団とは、等々、この謎を最後まで解き明かすためにデオンたち4人が各国で活動を行って、最後にフランスで何かが、っていうのが大まかな流れ。


登場人物も結構いるんだけど、後半に行くごとに、一人消えまた一人消え、え?お前消えんのかよって人も消え。壮絶な最後はこの話が終わることが惜しくなってくる。


チームを組む4人のそれぞれの結末も見所。それぞれの信念と忠誠、任務がある中で行動してる4人の結末とは。特にロビン。十代前半だったかな、もともと王妃の従者だったのが、今回の特秘任務に加わって、各国で起こることに一番人間らしい反応を示し、変わって行き、最後には信頼していたデオンの言うことも受け付けなくなって、ああなって、エピローグで語られる結末を迎える。彼の成長というか変化はこの作品の一つの見所だと思う。


実にしっかり作りこんである佳作だと思うので、フランスの歴史を一度でもなぞったことがある人はどうぞ。