コードギアス 反逆のルルーシュ

23話、つまり放送済分は全部見た。
あれだけのスタッフ集まれば面白くないはずはなかったな。悪い化学反応は杞憂で終わって一安心。
途中、副監督がつくっていうのは何度か他のアニメでも見たことあったけど、途中で副シリーズ構成がつくっていうのは初めてみたぞ。それって放送開始する前に全体の構成が定まってなかったってこと?それはないか。3年暖めたタイトルなんだし。
ルルーシュとスザクの関係とか、無人島でカレンとスザクが出会うとか、戦場で友の顔を見るとか、「それなんて種?」っていう場面が多かったけど、まぁサンライズだからいいかと自己解決。
劇中音楽は中川幸太郎黒石ひとみ中川幸太郎は知ってるし、いい仕事をなんども見てるので全幅の信頼をおけるけど、黒石ひとみってこの作品で初めて聞いた。挿入歌を担当してたけど、若干ウィスパー系で挿入歌っぽくて悪くない。画面を突き破ってくる挿入歌「nowhere」は別としても、挿入歌は往々にしてウィスパー系じゃないと耳障りに感じるから、結論として男性ボーカルだった、チョウフ戦で流れたあの挿入歌は終わってたってことだw。
OP/EDは「COLORS」が神すぎたって事を変わってから思い知らされる。でも「解読不能」も嫌いじゃないw。「モザイクカケラ」はエンディングという制限条件をつけてかろうじて許容範囲だった。まったく関係ないけど、モザイクのCMで歩いてる人が福井さんに見えてしかたないんだけどwwww
まぁ細かい事は以上。




このアニメ主要人物があまり死なないから、大きな哀しみを抱えずにルルーシュの戦略の成功に酔いしれながら見ていける。思い出す哀しみといえばシャーリーの記憶を忘れさせて「好き」という感情も一緒に忘れさせたことぐらいだったし。この場面の記憶を忘れさせるってこともどの意識まで戻って忘れさせることが出来るのか明確に定義できてないっていう批判も成り立つけど、それにはあえて触れないw。
それが22話で「ギアス能力の侵食」と「ルルーシュのユフィへの発言」が最悪のタイミングで重なり合ったとき、あの惨劇と悲劇が引き起こされたと。逆の意味でご都合主義的ですね。まぁ名前もない一般大衆はアニメでは軽い命として描かれるからいいとしてw、ユフィが23話で死ぬという、初めて「死することに抵抗の感情がある主要人物」が死んだっていうのはある種のインパクトを持って捉えられる。キューエルやマオの死は、完全に「敵」側の人物が死んだから、普通の流れで捉えてしまうけど、「敵」側にいながら片足を「こっち」側に入れていたユフィがあんな最期を向かえ、1話からつみ上げてきた環境および人間関係のロジックの結果、あんな行動をとらざるをえなかったルルーシュの悲劇と、その精神崩壊から自衛するための逃避によって病んで行く感情。「王の力はおまえを孤独にする」、その1話でのC.Cとの契約の意図が最後に分かるという作り。あーやっぱりちゃんとシリーズ構成はやってるなw。



あと一つ述べるとするなら、このアニメとデスノの構造がほとんど全く同じということ。まぁわかるよね。
ルルーシュ夜神月
②ギアス→デスノート
ブリタニアの破壊→新世界の創造
①が、人知を超えた②を使って③へ向かって達成していく過程が描かれるという点で構図が共通してる。まぁこれは思った人も多いのでは?



TBSの編成の不具合で24話と25話が溢れ出てしまって、夏に放送されるらしいですが、その放送後には続編もありますね。まぁもともと土6で計画されれたってことを考えると、全50話っていうのは放送開始の去年10月時点で分かってたことですが。その土6は天保異聞なんとか〜が打ち切りでまたよくわかなんないのがはじまってるという体たらく。逆に夕方だと変な厨が大量発生するから夜のほうがいいのかも。
というわけで続編は気楽に待ちますか。